毎月の月次訪問、話す事が無くてすぐ終わってしまう。そんな時に経営者も喜ぶ20の雑談ネタ

毎月の月次訪問、話す事が無くてすぐ終わってしまう。そんな時に経営者も喜ぶ20の雑談ネタ 会計事務所職員
毎月の月次訪問、話す事が無くてすぐ終わってしまう。そんな時に経営者も喜ぶ20の雑談ネタ
📅 月次訪問あるある

試算表を渡して、数字を簡単に説明して——
気づいたら沈黙。時計を見るとまだ10分しか経っていない。

「えっと、他に何かご質問は…?」
「いや、特にないよ」

このやり取り、毎月繰り返していませんか?

税理士の月次訪問は「試算表を届ける作業」じゃない。
経営者が「この人と話せてよかった」と感じる時間に変えられます。
そのための雑談ネタ20選、全部持っていってください。

「雑談は苦手で…」という人ほど読んでほしい。雑談は才能じゃなく、ネタと型で9割カバーできます。 大切なのは「面白い話をする」ことではなく、「経営者が話したくなる扉を開けること」です。

💡 そもそも、なぜ雑談が大事なのか?

顧問解約の理由として最も多いのは「連絡が遅い」「何も提案してくれない」、そして「なんとなく話しにくい」です。

逆に言えば、「この税理士と話すと気持ちいい」と感じてもらえる関係が作れれば、解約率は劇的に下がります。
雑談は「時間つぶし」ではなく、顧問関係を維持するための最重要インフラです。

🗺️ 20ネタの全体マップ

4つのゾーンに分類
📰
経営・
ビジネス系
1〜6
💴
税務・制度
トレンド系
7〜11
🧠
経営者の
個人・ライフ系
12〜16
🔗
関係深化・
未来系
17〜20
📰 Zone 1 経営・ビジネス系ネタ
01
同業他社・業界ニュースを持ち込む
🔥 盛り上がり度 ★★★★★
💬 会話の入り口
自分「先日、〇〇業界でこんな動きがあったみたいですね。社長はどう見ていますか?」
社長「ああ、あれね。実はうちにも影響があって…」
💡自分の意見は言わず、まず「社長はどう見ますか?」と投げる。経営者は業界の話が大好きで、気づいたら30分経っていることも。
🔗提案への展開:「競合が動いているなら、御社の差別化ポイントを財務面から整理してみましょうか」と繋げると自然にコンサル提案になる。
02
「最近、いい採用できましたか?」採用・人材の話
😤 共感度 ★★★★★
💬 会話の入り口
自分「最近、採用や人材確保の面で何か変化はありますか?」
社長「それが全然人が来なくてね…」「いい子が入ってくれてね」
💡人材の悩みは中小企業の経営者が最も口を開く話題のひとつ。愚痴でも朗報でも、どちらでも会話が続く万能ネタ。
🔗提案への展開:採用コスト増→社保・給与コスト増→資金繰りへの影響、という流れで数字の話に自然に戻れる。
03
「最近、新しい取引先・お客さんはできましたか?」
🎯 情報収集度 ★★★★☆
💬 会話の入り口
自分「最近、新しいお客様や取引先とのご縁はありましたか?」
社長「ちょうど先月、〇〇さんと新しい取引が始まってね」
💡新規取引先の情報は税務的に重要(売上構造の変化、インボイス対応など)。雑談に見えて実は立派なヒアリングになっている。
🔗提案への展開:「その取引先さん、インボイス登録はされていますか?念のため確認しておきましょうか」とすぐ実務に繋げられる。
04
「最近気になるITツールや、DXの取り組みは?」
🤖 時代感 ★★★★☆
💬 会話の入り口
自分「最近、AIとかITツールで業務を変えた、という話を聞くことが増えました。御社では何か試していることはありますか?」
社長「実はChatGPT使ってみたんだけど、よくわからなくて」
💡経営者は「デジタル化」に興味はあるが相談相手がいない、というケースが多い。ここで親身に話を聞くだけで大きく差別化できる。
🔗提案への展開:クラウド会計への移行提案・補助金(IT導入補助金)情報提供に自然につながる。
05
「繁忙期・閑散期はいつごろですか?今その時期ですか?」
📅 季節ネタ ★★★★☆
💬 会話の入り口
自分「今の時期って、社長の業界的には繁忙期になりますか?」
社長「そう!今が一番忙しくて。来月くらいから落ち着くんだよ」
💡季節の仕事の流れを知っていると「その時期は資金が薄くなりやすいので、融資タイミングはこの時期がいいですよ」という実践的アドバイスができる。
06
「最近、値上げ・原価高騰の影響はありますか?」
💥 時事ネタ ★★★★★
💬 会話の入り口
自分「最近、仕入れや光熱費などのコストは変化がありましたか?価格転嫁はできていますか?」
社長「それが言いにくくてね…お客さんに値上げを言い出せなくて」
💡原価・コスト変化は試算表の数字と直結する。雑談しながら「粗利が落ちてきている原因」が自然に見えてくる。
🔗提案への展開:「粗利率が前年比で〇%落ちていますが、値上げのタイミングを一緒に考えましょうか」と数字の話に繋げる。
💴 Zone 2 税務・制度トレンド系ネタ
07
「最近こんな補助金・助成金が出ているんですよ」情報提供
🎁 感謝度 ★★★★★
💬 会話の入り口
自分「今、御社が使えそうな補助金がいくつかあって、持ってきました。ざっくり見ていただけますか?」
社長「え、そんなのあるの?全然知らなかった!」
💡補助金・助成金情報は「持ってきてくれた」という事実だけで感謝される。使えなくても「気にかけてくれている」と伝わる最強ネタ。月1本は必ず仕込んでおく。
🔗おすすめ情報源:J-Net21・各都道府県の中小企業支援センター・ミラサポplus。前日5分でスキャンしておくだけでOK。
08
「最近の税制改正で、社長に関係しそうなことがあって…」
📋 信頼度 ★★★★☆
💬 会話の入り口
自分「今年の税制改正で、中小企業の設備投資に関する優遇が変わったんですが、来期の計画に影響するかもしれないので共有しておきたくて」
社長「へえ、そういうのって自分じゃ追えないから助かるよ」
💡「自分が知らない情報を持ってきてくれる人」は手放したくない。難しい内容でも、一言「社長に関係しそうな話があって」と前置きするだけで聞いてもらえる。
09
「インボイス・電子帳簿保存法、慣れましたか?」
🤝 共感雑談 ★★★☆☆
💬 会話の入り口
自分「インボイスが始まってしばらく経ちましたが、現場では慣れてきましたか?まだ大変なところはありますか?」
社長「経理の〇〇さんがまだ混乱してて(笑)」
💡制度への対応状況を聞くことで、実務上の課題が見えてくる。「完璧にできています」より「まだ困っています」という答えのほうが提案機会になる。
10
「社会保険料の負担感、最近変わりましたか?」
😩 共感度 ★★★★☆
💬 会話の入り口
自分「社会保険料の負担が年々重くなっていると感じている経営者さんが多いんですが、社長はどうですか?」
社長「本当に!毎年増えてる気がして、どうにかならないかと思ってるんだよ」
💡「社会保険料の最適化(役員報酬の見直しなど)」は顧問の腕が出る提案。雑談から始めて「では一度シミュレーションしてみましょうか」と展開できる。
11
「銀行・金融機関との関係、最近どうですか?」
🏦 本音トーク ★★★★☆
💬 会話の入り口
自分「メインバンクさんとの関係は最近どうですか?融資の条件とか、担当の方の対応とか」
社長「担当者が変わってから、なんか連絡が少なくなってね…」
💡銀行との関係悪化は経営者が言いにくいことのひとつ。「実は…」と話し始めたら、銀行交渉の同席・資金調達支援という大きな役割が生まれる可能性がある。
🧠 Zone 3 経営者の個人・ライフ系ネタ
12
「最近、何か読んだ本・見たコンテンツはありますか?」
📚 親密度 ★★★★☆
💬 会話の入り口
自分「最近、何か読んだ本や、参考にしているYouTubeや情報源ってありますか?」
社長「最近ね、〇〇って本が面白くて。読んだことある?」
💡経営者は「自分のアンテナを認めてほしい」という欲求がある。「それ、読んでみます!」と言うだけで次回の話題も生まれる。自分が先に読んで感想を持ち込むのも◎。
13
「最近、健康面は大丈夫ですか?」
❤️ 人間関係 ★★★★★
💬 会話の入り口
自分「社長、最近お顔の色が良いですね。何か変わりましたか?それとも先月はお疲れでしたか?」
社長「実はね、ゴルフ始めてから体の調子がよくて」
💡中小企業の経営者にとって「自分が倒れたらどうなる」は最大のリスク。健康の話は「経営者に万が一のことがあった場合の備え(生命保険・事業継続計画)」への自然な布石になる。
14
「最近、旅行や気分転換はできていますか?」
✈️ 親近感 ★★★★☆
💬 会話の入り口
自分「この時期、どこかお出かけになりましたか?」
社長「先月、家族で〇〇に行ってきてね、久しぶりに休めたよ」
💡プライベートを聞くことで「仕事以外の顔」が見えてくる。家族の話や趣味が出てきたら、翌月以降「〇〇はいかがでしたか?」とフォローするだけで「ちゃんと覚えてくれている」という信頼が生まれる。
15
「最近、嬉しかったことや、印象に残った出来事はありますか?」
😊 感情共有 ★★★★★
💬 会話の入り口
自分「今月、仕事でもプライベートでも、何か嬉しかったことや印象に残ったことはありましたか?」
社長「長年のお客さんから、ありがとうって手紙をもらってね。嬉しくて」
💡経営者の「嬉しかった体験」を聞くことで、何に価値を感じているかが見えてくる。数字では見えないモチベーションの源泉を知ることが、本当の意味での経営サポートにつながる。
16
「お子さん・ご家族の近況、いかがですか?」
👨‍👩‍👧 絆づくり ★★★★☆
💬 会話の入り口
自分「確か、お子さんが受験の年でしたよね?いかがでしたか?」
社長「覚えてくれてたの?おかげさまで合格してね!」
💡「覚えていてくれた」という体験は信頼の最強構築法。前回のメモに「子ども・受験・趣味」などを必ず書いておき、次回の訪問前に見返す習慣をつけるだけで別人のような関係になれる。
🔗 Zone 4 関係深化・未来系ネタ
17
「今、一番困っていること、実は何かありますか?」
🎯 本音引き出し ★★★★★
💬 会話の入り口
自分「最近どうですか?ご相談ごとはなくても、なんとなく気になっていることでもあれば聞かせてください」
社長「そうだな…実はこっそり悩んでいることがあって」
💡「相談ごと」という言葉は敷居が高い。「なんとなく気になっていること」「こっそり悩んでいること」という言い方に変えると、本音が出やすくなる。月次訪問の終盤に必ず一度投げる価値がある質問。
18
「誰か、ご紹介できそうな方はいますか?(逆も然り)」
🤝 紹介ネットワーク ★★★★☆
💬 会話の入り口
自分「先日、〇〇の専門家の方とご縁があったんですが、社長のお役に立てる方かもしれなくて。ご紹介しましょうか?」
社長「本当?それは聞きたい!」
💡「紹介してくれる人」は切られない。社労士・弁護士・中小企業診断士・司法書士などのネットワークを作っておき、適切なタイミングで橋渡しをすることで、顧問の価値が格段に上がる。
19
「私のサービスで、もっとこうしてほしいことはありますか?」
🪞 フィードバック ★★★☆☆
💬 会話の入り口
自分「少し直接的なことを伺っていいですか。私のサポートで、もっとこうしてほしいな、ということがあれば遠慮なく教えてほしいんです」
社長「正直に言っていい?実は試算表の説明をもう少し…」
💡解約は「だんだん不満が積もって、ある日突然」が多い。定期的に「フィードバックをください」と言える関係は、不満の予防接種になる。勇気がいるが、最も解約防止効果が高い質問のひとつ。
20
「今日、一番頭にあることって何ですか?」
🥇 万能オープナー ★★★★★
💬 会話の入り口
自分「今日、社長の頭の中で一番占めているテーマって何ですか?どんなことでも」
社長「そうだな…実は来月の〇〇のことがずっと気になってて」
💡これ1問で、経営者が「今、本当に気にしていること」が即座に引き出せる究極の万能質問。他の19ネタを全部忘れても、これだけ覚えておけば月次訪問は成立します。
⚠️ これだけはやってはいけない雑談のNG

政治・宗教・特定球団の話→ 地雷になるリスクが高い。避ける一択。
他のクライアントの話(業種・規模でもNG)→「この人は私の話も他でするんだ」と思われる。
自分ばかり話す→ 経営者は「聞いてほしい人」。話す比率は経営者7:自分3を目安に。
前回のメモを見ていない→「この人、全然覚えてない」は信頼崩壊の直結原因。訪問前の3分で必ず確認する。

✅ 訪問前・訪問後のチェックリスト

  • 📋【訪問前】 前回のメモを3分で見返す。会話に出た固有名詞(子の名前・趣味・悩み)を必ず確認する
  • 📋【訪問前】 今月の「手土産ネタ」を1本用意する(補助金・業界ニュース・税制情報のどれか)
  • 📋【訪問中】 最初の5分は試算表を出さず、まず「今日、頭にあることは?」で始める
  • 📋【訪問中】 話した内容のキーワードをメモに残す(後で見返せる形で)
  • 📋【訪問後】 「今日、一番大事だった話」を1文にまとめて記録する
  • 📋【訪問後】 「次回に持ち帰る提案・フォロー」を1つ決めてカレンダーに入れる
💡 先輩税理士のひとこと:「雑談がうまい人」は「話が面白い人」ではありません。「経営者が話したくなる質問を持っている人」です。このリストは台本ではなく、扉を開けるカギの束です。毎月2〜3本使えれば十分。続けるうちに、経営者から「今日も来てくれてよかった」と言ってもらえる日が来ます。
🏁 まとめ:月次訪問を「来てよかった時間」に変える

試算表を渡して終わる訪問は、「データ配達」です。
経営者が「この人に会うと元気になる・整理できる」と感じる訪問が、「本当の顧問業」です。

その違いを生むのは、難しい税務知識でも、華やかな提案力でもなく、「今日、何を聞こうか」という事前準備の3分間です。

この20ネタを手元に置いて、次の月次訪問から試してみてください。
最初は1本だけでOKです。

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